エイズは男性同性愛者のもの?

皆さん「エイズ」と聞くとどんな想像をするでしょうか?
「死に至る怖い病気」「一度かかると治らない」など様々なイメージがあるかと思いますが、
「男性同性愛者の病気」といったイメージを持っている方も少なくないのではないでしょうか。

 

実はこの誤解のために現在の日本ではHIVに感染する人がいまだに増え続けているのです。
特に若い世代ほど女性が感染する割合が高くなってきています。
医療の進歩とともにエイズによって死亡する率は減ってきていますが、
それでも日々の生活には多くの負担を抱えなければならない病気です。
発症していなくても薬の服用や定期的な通院が必要となります。

 

まずエイズが男性同性愛者のものといったイメージになった原因が、その発見当時の状況が関係しています。
1970年代後半から80年代前半にアメリカの男性同性愛者の間でエイズとみられる患者が急増しました。
当時の男性同性愛者は不特定多数との性行為が盛んで、またアナルセックスという感染の確率の高い行為が主流であったことも感染の増大に拍車をかけてしまったようです。
この頃のニュースや報道によって「エイズは男性同性愛者のもの」というイメージが定着してしまいました。

 

しかし実際にはHIVの感染に男女は関係ありません。
男女間の性行為によってももちろん感染します。
先進国の中でエイズ患者が増えているのは日本だけです。
その原因のひとつが「私には関係ない」と考える人が多いことがあるでしょう。
現在でも日本のHIV感染者には男性同性愛者の方が多いですが、これには彼らが頻繁に検査を受けているということも関係しています。
逆にいうと一般の異性間での性行為をしている人の多くが検査を受けずにいることも考えられます。
検査を受けてHIVに感染していることが分かった場合は、他の人への感染を予防することができ、発症を抑えることができます。
しかしHIVに感染していると気付かずにいた場合、発症するまでそれと気付かずに過ごしてしまうのです。

 

「エイズは誰にでも起こりうる病気」であることを覚えておいて下さい。
ただし一般の生活で感染することはありません。
「性行為」「血液」「母子感染」。
これがHIVウイルスの感染する経路です。